[ 最終話 ]exhibition〈 一語一衣 〉第 15 話




[ 最終話 ] 

第 15 話 

夢のつづき 

{ 衣 } 

Ⅰ. 茶藍水波紋老婦長衣、茶藍水波紋襞山前掛け、茶藍水波紋襞山手飾り 「 三衣 」 

Ⅱ. 茶藍水波紋老婦短直着、茶藍水波紋襞山頭巾 「 二衣 」 












"ようやく世界に束の間の平穏が訪れた時には、二人の人生は残りわずかだった。そんな中、彼らは新しい土地を見つけた。かつては焼け野原だった場所に緑が芽吹き、太陽のぬくもりに恵まれた楽園だった。"

(『夢のつづき』より)

















"老婦は、足りないものなんて何ひとつもないと言ったが、珍しく夫は信じようとしなかった。思い出せる限りを感じてみたら、ずいぶんと昔に、置き去りにしていた思いがあることに老婦は気がついた。"

(『夢のつづき』より)

















"一方老婦は、夫の違和感の原因は別のところにあるような気がしてならなかった。血眼になって景色を見下ろす夫の横顔をちらと見た。その表情の中に、美しい完璧な風景の中に欠けているものを見た気がした。しかし、老婦は何も言わなかった。"

(『夢のつづき』より)

















"「ねえ、あなたはどうなの? もしあなたが今に生きて、永遠の中にいたならば、この景色に足りないものなんてないと思うはずじゃないかしら」"

(『夢のつづき』より)
















"「魂は滅びずに、何度も命と肉体を持って生まれ変わる。それは、夢のつづきって言うんだって。だから、あなたの小屋も、夢のつづきにつくったらいいのよ。今、つくることを決めればいい。あなたの子どもを授かることも、夢のつづきに。私は永遠にあなたと一緒にいることをもう決めている。あなたも、そうでしょう? 楽しみはとっておいて、今はこの土地で、この命を心ゆくまで味わいましょうよ」"

(『夢のつづき』より)












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{ 衣 }
Ⅰ.
茶藍水波紋老婦長衣
茶藍水波紋襞山前掛け
茶藍水波紋襞山手飾り
「 三衣 」







襞山と表現しているのは

スモッキングというヨーロッパ育ちの手法。

布の小山のようないでたち、ふくらみ。

糸が浮かぶ粒々が光にとけて美しいのもあって

多用している手法の一つ。

生地の表情はニードルパンチという特殊手法を用いて、

二重木綿の藍で染めた浅葱色を裏地から叩く。

上から無数の針で叩くことで生地が圧着され質感に変化が生じる。

単に起毛しているにとどまらず、裏に圧着する素材の織り方で

絶妙に浮き上がる印象に差異がある。

叩いた布は基本的には裁断残布をあてがい

鋏を入れたそのままを圧着させることで捨てるものがない。

素朴な朝にてらと光る雨が、僕の心の地層に

その光景が、布に現れたのだと、そんな風に思う。

織りでもなく、染めでもなく、古代でも、伝統でもない。

今という時代に、日本人として産まれた一人の素朴な生活から

創造された衣服という心象を愉しんでいただきたい。

先藍染めを中心としている遠州染織から。

「先染め」は綛糸の状態で丹念に染色を積み重ね

その一本一本の糸の持つ色や風合いを生かしながら

縞柄や変わり織りなどで織りに変化を持たせ

生地として生まれ変わらせていく技法の一つ。

家族形態で行う一貫手作業による染織の体現。

藍の気配、気品ある質感、そして生みだされる背景には

僕の制作風景に近しいもの感じたからまっすぐに惹かれていった。

そしてお茶で染めた糸を織り交ぜられたものが今回の主役に。

子供時分に、お爺ちゃんお婆ちゃんと一緒にお茶摘みをして山をくだり

家の前にシートを広げてお茶の葉に包まれながらおやつを食べていた記憶が匂ってくるよう。










茶藍水波紋老婦長衣










茶藍水波紋襞山前掛け









茶藍水波紋襞山手飾り






〈 素材 〉

遠州木綿 / 経糸 : 有機綿 ( 藍 ) , 緯糸 : 有機綿 (茶ノ木)



〈 寸法 〉

茶藍水波紋老婦長衣

身丈125㎝ / 身幅 55㎝ /裾幅 110㎝ / 袖丈 45 ㎝ / 袖開 ( 袖口から) 34 ㎝


茶藍水波紋襞山前掛け

首口囲35㎝ / 丈50㎝ / 幅 15㎝


茶藍水波紋襞山手飾り

袖口囲18㎝ / 丈20㎝ / 幅 25㎝



〈 モデル身長 〉

160 cm












Ⅱ.
茶藍水波紋老婦短直着
茶藍水波紋襞山頭巾
「 二衣 」 







襞山と表現しているのは

スモッキングというヨーロッパ育ちの手法。

布の小山のようないでたち、ふくらみ。

糸が浮かぶ粒々が光にとけて美しいのもあって

多用している手法の一つ。

生地の表情はニードルパンチという特殊手法を用いて、

二重木綿の藍で染めた浅葱色を裏地から叩く。

上から無数の針で叩くことで生地が圧着され質感に変化が生じる。

単に起毛しているにとどまらず、裏に圧着する素材の織り方で

絶妙に浮き上がる印象に差異がある。

叩いた布は基本的には裁断残布をあてがい

鋏を入れたそのままを圧着させることで捨てるものがない。

素朴な朝にてらと光る雨が、僕の心の地層に

その光景が、布に現れたのだと、そんな風に思う。

織りでもなく、染めでもなく、古代でも、伝統でもない。

今という時代に、日本人として産まれた一人の素朴な生活から

創造された衣服という心象を愉しんでいただきたい。


先藍染めを中心としている遠州染織から。

「先染め」は綛糸の状態で丹念に染色を積み重ね

その一本一本の糸の持つ色や風合いを生かしながら

縞柄や変わり織りなどで織りに変化を持たせ

生地として生まれ変わらせていく技法の一つ。

家族形態で行う一貫手作業による染織の体現。

藍の気配、気品ある質感、そして生みだされる背景には

僕の制作風景に近しいもの感じたからまっすぐに惹かれていった。

そしてお茶で染めた糸を織り交ぜられたものが今回の主役に。

子供時分に、お爺ちゃんお婆ちゃんと一緒にお茶摘みをして山をくだり

家の前にシートを広げてお茶の葉に包まれながらおやつを食べていた記憶が匂ってくるよう。







茶藍水波紋老婦短直着









茶藍水波紋襞山頭巾





〈 素材 〉

遠州木綿 / 経糸 : 有機綿 ( 藍 ) , 緯糸 : 有機綿 (茶ノ木) / 留具 : 真鍮叩


〈 寸法 〉

茶藍水波紋老婦短直着
身丈 35㎝ / 身幅 50 ㎝ / 肩口囲 52㎝ / 紐丈 42 ㎝ 



茶藍水波紋襞山頭巾

フリーサイズ



〈 モデル身長 〉

160 cm










〈 制作 〉

衣 i a i

物語 こじょうゆうや

写真 田中 茜乃介・i a i








〈 ご購入 〉

衣と物語。一語一衣のご縁が繋がりますように。

どうぞ、よろしくお願いいたします。



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とうめい

とうめいは、 信州佐久、満月をあらわす名をもつ里に きまぐれにあらわれる空間です。