exhibition〈 一語一衣 〉第 2 話



第 2 話 

星影の人々 

{ 衣 } 苧麻津軽手草祈白羽織 




“ その時、突然強い風が吹いて、視界がぱあっと明るくなった。砂銀刺しの星々が瞬いたのかと思ったら、ぼくはいつの間にか巨大な銀河の渦の中にいた。群青の宇宙に白光する星はよく見ると淡く色づいていて、大小さまざまな輝きが泡のように浮遊してぼくの身体にからみついてきた。目の前で、星影の女性が微笑みをたたえている。その瞳の奥にもまた別の銀河があるようだった。


(「星影の人々」より )






i a i

{ 衣 } 
苧麻津軽手草祈白羽織





〈 染 〉

本藍


〈 素材 〉

津軽こぎん刺し / 苧麻古布“ 昭和初期 ” / 金糸 “ 陽:月”


〈 寸法 〉

身丈70㎝ / 身幅 61㎝ / 紐丈 60㎝


〈 モデル身長 〉

約175 cm






〈 i a i より 〉


古い布に触れたい時に決まって訪れる場所の

おばあちゃんはとても知識が豊富。

布の歴史から地域性、素材、生活の細部にまで用途を分け

布の性質を大雑把に説明してくれる。

事細かに言おうと思えば容易いことなのだろうけれど、

あのざっくりと一言、二言がなんとも心に沁み記憶に残りつづける。

私も大雑把だから、これは相性ということなのかもしれない。

昭和初期から活躍していた苧麻の古布は着物の単衣をほどいたもの。

津軽こぎん刺しは時代不明だが、東北の集落にある老夫婦から譲りいただいたもの。

どれもその時代の空気を纏っていて、植物と人の力づよさが感じとれる。





exhibition〈 一語一衣 〉

第 2 話

星影の人々

{ 衣 } 苧麻津軽手草祈白羽織






〈 制作 〉

 i a i

物語 こじょうゆうや

写真 とうめい






〈 おまけ 〉


物語「星影の人々」の中では男性が着ていますが、女性の方も写真のようにチョッキとして着ていただけます(モデル身長:154cm)。紐の縛り方をリボン結びにしています。





exhibition〈 一語一衣 〉は

第 3 話へ続きます。





とうめい

とうめいは、 信州佐久、満月をあらわす名をもつ里に きまぐれにあらわれる空間です。